2018/09/23 11:54

南国高知も少しずつ気温が下がってきて、
秋の到来を感じるようになりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

このところ、バッグ修理のお仕事をお受けすることが多くなりました。
メールでのお問い合わせや知己を通して、
使い込まれた様々なバッグがsunaoの元にやってきます。

バッグへの思い入れや修理後のイメージなど、
まずお客様の想いをじっくりお聞きしてから、
時計の針を少しずつ前に戻すように、
丁寧に作業を進めます。

ホームページに載せてはいないのですが、
技術的に私が可能なことであれば、
ご相談の上修理をお受けしています。
いわば、食堂の裏メニューみたいな感じです。




こちらは、イタリア製のブガッティ型のハンドバッグ。
ファスナーが開いたまま閉じられなくなっていたのと、
紛失していた金具を取り寄せて修理しました。

金具は極力同じ形状やお色のものを取り寄せますし、
ファスナーの不具合はスライダーの微調整ですぐ直ることもあります。
あきらめて処分してしまう前に、一度ご相談いただければと思います。



こちらは、染め替えのご依頼です。
ソフトな本革のショルダーバッグ。
長年お使いになって、全体的に色あせやキズが見られました。



色補修を終えた状態がこちら。

ベタッと平板に塗装するのではなく、
本革ならではのムラ感を大切に、
手作業で革に彩色しています。
栄養と柔軟性を与える保護剤も同時に塗布しているので、
革の質感もしっとりと艶やかになります。



大切な人にプレゼントしてもらったバッグ。
大切な人と一緒に旅行に行った時のバッグ。

一つ一つのバッグには、
お客様の思い出がいっぱい詰まっています。

お持ちになった時にはちょっと悲しそうだったお客様が、
修理が終わったバッグをごらんになる時には晴れやかな笑顔。

バッグ修理は単なるモノではなく、
かけがえのない思い出も一緒に修復させていただいているんだなあと、
しみじみうれしく思います^^